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外科10.膝が痛い
 膝が痛いのは膝関節のどこかが障害されていることを示しています。痛みの程度が軽くても、意外に障害が重かったり、ひどい痛みでも軽症で早く手当てすれば後遺症を残さないですむことが多いものです。早めに医療機関を受診しましょう。


 膝に痛みを持つ人は非常に多く、大部分は「変形性膝関節症」です。関節への過度の負荷や老化が相まって
「関節が変形」したり
「軟骨がすり減っ」たり
します。  そうすると、 関節がこわばったり
熱をもって腫れたり
複雑な痛みが起こったりします。
 女性により多い病気です。

 膝は太ももの骨である「大腿骨」と脛(スネ)にある「脛骨(ケイコツ)」 、膝のお皿と呼ばれる「膝蓋骨」が組み合わさってできた関節です。体の関節の中で最大で、とても複雑な仕組みをしています。
 大腿骨と脛骨の端の表面は骨同士が直接ぶつからないように「関節軟骨」で覆われ、大腿骨と脛骨の間には「半月板」と呼ばれる繊維性の軟骨があります。

 膝の痛みは原因の違いにより次の4つに分けられます。

使いすぎによる痛み 急性の炎症による痛み 慢性の炎症による痛み 骨の痛み
動き始めに痛む。動いているといったんおさまるが再びいたくなる。 急に膝が腫れて熱をもつ。急に激しく痛む。膝に「水」がたまる。 膝の曲げ伸ばしがしにくい。動作中でも痛む。 じっとしても動いていても痛む。
関節内は一見正常だが、顕微鏡レベルで負担がかかっている。スポーツによる膝の痛みが代表で若い人にもおこる。 関節軟骨や半月板の破片が滑膜を刺激して急に炎症。 中高年の痛み。悪循環。 関節軟骨がなくなり骨と接触する。骨に痛みの神経があるのでいつも痛む。
変形性膝関節症の治療方法には、大きく分けて保存療法手術療法の2つがあります。保存療法にはリハビリテーション装具療法薬物療法があり、これらを組み合わせて行われます。手術療法は、保存療法で効果が得られない場合に選択されますが、この数は決して多くはありません。変形性膝関節症は、加齢による関節の変化が主因なので、関節の機能を維持しようとする患者さん自身の気持ちとがんばりがとても大切です。

リハビリテーション
変形性膝関節症に対するリハビリテーションの目的はひざの曲げ伸ばしの回復(可動域訓練)とひざを支える筋力の回復(筋力訓練)です。関節の2大機能である可動性と支持性を回復させるリハビリテーションは変形性膝関節症の治療のみならず予防法としても大変重要であり、多くの人に積極的に行っていただきたい内容です。

可動域訓練
可動域訓練は、変形性膝関節症によって関節の動きが悪くなったり、動く範囲が狭くなったりした場合に、その動きの改善や動きの範囲を広くするために行われます。
ひざの曲げ伸ばしの訓練は、まずひざを温めてから行うと痛みも少なく関節や筋肉も柔軟になっているのでより効果的です。蒸しタオルを10分程度ひざに当てたり、入浴時に浴槽のなかで訓練したりするのが良いでしょう。

筋力訓練
変形性膝関節症では、太ももやひざの周りの筋肉を鍛えてひざ関節を支える力を強くすることが大切です。仰向けに寝た状態や椅子にすわった状態で片方の脚を伸ばし(寝た状態では30〜45度位に挙上)、そのまま10秒ほど支える方法はひざ関節を支える筋肉として1番重要な大腿四頭筋の力を鍛える簡単な方法としてお勧めです。また、水中歩行などプールでの運動は浮力のためにひざへの負担が少なく筋力をつけるのに大変有利です。


装具療法
装具の目的はひざ関節にかかる負担を軽くすることと関節を安定化させることです。装具には次のようなものがあります。
サポーター
サポーターの写真
サポーターは自分で手軽に購入することができますが、サポーター自体にはひざ関節の負担の軽減や関節の安定化作用は大きくありません。サポーターは装着したときに感ずる安定感と関節の保温効果がおもな働きです。
足底板
足底板の写真
足底板は靴の中に入れたり足に直接つけたりする装具で、O脚を若干矯正することにより立ったり歩いたりする時にひざの内側にかかる負担を減らして痛みを和らげることを目的としています。変形性膝関節症の初期から中期で変形がそれほど強くない時期に有効です。
機能的ひざ装具
機能性ひざ装具の写真
機能的ひざ装具はプラスチックや金属の枠組みでつくられた装具でひざ関節の安定性を高めることで痛みを和らげることを目的としています。簡単な装具の場合、取り外しは簡単ですが関節の安定効果は高くありません。逆に大掛かりな装具は関節を安定化させる効果は高いのですが取り外しがやや面倒であり、費用もかさみます。

杖の写真
体重を分散させるので、歩くときにひざの痛みが緩和されますし、転倒防止にもなります。ひざだけでなく立ったり歩いたりする時の脚全体にかかる負担を軽減し安定性を高めます。杖には松葉杖やさまざまな種類のものがありますが、日常生活ではT字杖が使用されます。
薬物療法
変形性膝関節症に限らず現在病気の治療に使う薬は大変多くの種類と様々な使い方があります。薬物治療の原則は「必要最低限の薬を適切な使い方で」です。自分のひざの状態をよく理解し、医師とよく相談の上適切な内容を選択してください。

薬物療法の種類
用いられる薬の成分と使用上の注意
注射
・局所注射
・関節内注射
注射イラスト
ヒアルロン酸、ステロイド剤
▼ヒアルロン酸
軟骨の成分のひとつであるヒアルロン酸を人工的に作った製剤で、ひざの関節内に直接注入することにより、ひざの動きを滑らかにします。また軟骨の栄養となり修復を促す効果が期待できます。全体として痛みが和らぎます。症状が改善するまで定期的に注入します。
分子量190万のヒアルロン酸は生体内のヒアルロン酸に近く、粘性や弾性に優れているといわれています。

▼ステロイド剤
強い炎症を抑える目的で用いられることがあります。即効性がある反面、感染や、ステロイド関節症などを引き起こすことがあります。

【関節内注入後の注意!】
・ 入浴を控える。
・ 注射したところをもんだり、不潔な手で触ったりしない。
・ 急に激しい運動をしない。
関節内注入後は、感染を避けるためにその日の入浴は控えて、また注射した部位をもんだり、不潔な手で触ったりしないようにしましょう。痛みがなくなるとついつい、いつもより余計に歩いたりして、ひざに負担をかけて、また悪化させてしまいます。急に激しい運動をしないように気をつけましょう。
内服薬、坐薬
内服薬イラスト
非ステロイド系消炎鎮痛剤 いわゆる「痛み止め」といわれる薬のことで、正しくは関節炎などの炎症を治すことで痛みを和らげる作用を持っています。

内服薬は通常1日に3回含むものが多いですが、種類によって1日1回や2回のものもあります。胃腸障害などの副作用を考慮して頓服を原則にしましょう。また、坐薬はお尻から挿入するタイプのもので使い方が異なりますが、内服に比べて痛みを和らげる効果が強く胃腸への副作用が比較的少ないという特徴を持っています。

【注意!】
非ステロイド系消炎鎮痛剤には多くの種類がありますが、どの薬にも胃腸障害などの副作用があります。医師と相談の上適切なものを選択し、正しい方法で使ってください。
外用薬
・塗り薬
・貼り薬
外用薬イラスト
非ステロイド系消炎鎮痛剤など 貼り薬には、温熱タイプと寒冷タイプがあります。ひざに熱感や腫れがある場合には冷たいタイプが良いでしょう。ただし寒冷タイプもメントールなどで冷たい感覚を与えているだけで冷やしているわけではありません。また慢性になれば暖めたほうがいい場合が多いので医師の指導に従ってください。塗り薬には、クリーム状、ゲル状、スプレー式のエアゾル状のものなどがありますが、患者さんの皮膚の状態、使い心地によって処方されます。塗りこむことによる血行改善などのマッサージ効果も期待されます。また最近の外用薬は非ステロイド剤が含まれているものが主体となっています。

【注意!】
塗り薬や貼り薬では、薬自体の刺激や塗り過ぎ貼り過ぎにより皮膚の湿疹やかぶれが生ずることがあります。医師や薬剤師から含まれている薬の成分や正しい使い方の説明を受けてください。

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