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内科30.不眠症
 睡眠障害とは、人間の睡眠と覚醒に関連する病気のすべてを指す用語。大きく次の種類に分けられます。それぞれにさまざまな原因が考えられます。

・睡眠障害の種類
1.睡眠異常
いわゆる”不眠症”やその逆の”過眠症”、生体リズムのズレが原因となる”リズム障害”など睡眠そのものの異常です。
2.睡眠時随伴症
睡眠中に見られる運動・行動の異常です。
3.病気をともなう睡眠障害
心身の病気の結果として出てくる睡眠の異常です。

 ここでは主に”不眠症”を中心に述べます。

 私たちの体は眠りをコントロールする体内時計を持っています。
 体内時計とは、もともと生物のなかに組み込まれている「生きていくための時間割」です。睡眠のリズムはこの体内時計によってつくられ、ほぼ24時間の周期を保ちます。いわゆる時差ぼけは、この体内時計が狂った典型的な例です。昼夜関係なく不規則な睡眠をとることも、体内時計を狂わせる原因となり、不眠につながります。
 不眠の代表的な原因としては、次の5つが挙げられます。

1.身体的原因
痛さ、痒み、熱、呼吸困難、頻尿など
2.心理的要因
心配事、不安、ストレスなど。
3.生理的要因
海外旅行の時差ボケや、交代制勤務による身体リズムと環境の時刻のずれにより起こります。
4.精神医学的要因
うつ病、神経症などからも不眠になります。
5.薬理学的要因
薬剤が原因となって不眠を起こすことがあります。コーヒーなどのカフェインのほか、ステロイド剤、抗パーキンソン薬、甲状腺剤などで起こることがあります。またアルコールが不眠の原因になることもあります。
 お酒を飲むとよく眠れるというイメージを抱きがちですが、実はこれは勘違い。確かにお酒には入眠促進の効果がありますが、問題は眠りの質。浅く中途半端な眠りにしかならないので、身体にはよくありません。また、ふだん飲みつけない人が飲むと興奮状態になってかえって眠れなくなることも。軽くリラックスする程度ならまだしも、酔っ払うほどの飲酒は、質のよい睡眠の大敵といえます。

 不眠症とは単に睡眠時間が短いというだけでなく、寝つきが悪かったり夜中に何度も目がさめたり、眠っても疲れがとれないという自覚症状の総称です。社会が複雑になり夜間の仕事や娯楽が増えた現代は、そんなさまざまな事情から不眠を感じる人が多くなってきているようです。
 といっても、1週間以内の不眠はまず問題になることはなく、自然と治っていくのが普通です。しかし、2週間以上持続する場合は何らかの対策が必要です。

 まず自分の不眠のタイプを知ることが大切です。
 不眠は大きく以下のようなタイプに分かれます。

1.入眠障害
 いわゆる寝つきが悪いタイプ。神経質な人に多いようです。ストレスの多い仕事をしている時も、このタイプの障害が多くなります。
2.早朝覚醒
 朝早く目が覚めそれから寝られなくなる人です。お年寄りに多い傾向があります。
3.中途覚醒
 いったん寝ても夜中に何度でも目が覚める人です。すぐにまた寝られる人は問題ありませんが、ふたたび寝るのに苦労しなければならないという人は、不眠症といえます。
4.熟眠障害
 寝てはいるのですが、眠りが浅く夢が多く、目が覚めた時に疲れが残っているような人です。

 まず不眠の原因をしっかりと探り、それを除去することが前提といえます。
 次に不眠のタイプに合った睡眠導入剤を使用します。以前の薬に比べて副作用は少なくなり中毒になる危険も減ってきていますが、医師の指示にしたがって服用することが肝心です。扱いに充分注意すれば、不眠解消の心強い味方となってくれます。また薬物療法だけでなく、環境を調整して眠りやすい環境をつくること、体内時計を調整して睡眠と覚醒のリズムをつくることも重要です。

■ 高齢者によく見られる睡眠障害
実に65歳以上の人の半数以上が、何らかの睡眠障害を訴えているといいます。
・加齢による生理的変化
一般に、健康な人でも年をとるにつれて睡眠に変化が現れ、若い人と比較して全体的に睡眠が浅くなったり断片的になったりすることが知られています。このこと自体は老化に伴う自然な変化であり、程度の差こそあれ誰でも経験することです。しかしながら、これ以外にも高齢者には睡眠に障害を訴える人が少なくありません。老化に伴う自然な変化と病的な睡眠障害を見分けることはとても重要です。
・うつ病などが隠れていることも
一般に高齢者では睡眠が浅く、夜間に何回も目が覚めたり、朝早くに目が覚めてしまったりという現象が見られます。そのほとんどは老化に伴う自然な変化と考えられますが、睡眠時間が著しく短い場合やご本人の苦痛が大きい場合は不眠症としての治療をおすすめします。たいていはごく軽い睡眠剤や精神安定剤でもよく眠れるようになりますが、時に背景にうつ病などの精神的な病気が隠れている場合もありますので、不眠症といっても軽視は禁物です。

■ 注意したい睡眠障害
1.睡眠時無呼吸症候群
あなたのご主人や奥様は眠っている間いびきをかきますか?激しいいびきをかく人のなかには、眠っている間しばしば10秒以上息が止まっている期間(無呼吸)と、激しいいびきをかく期間を繰り返している場合があります。これを睡眠時無呼吸症候群といいます。太っているひとによく見られ、高血圧や心臓疾患の悪化や突然死の原因となることもあります。また夜間の睡眠が浅くなるため日中非常に眠くなり、居眠り事故や注意力・集中力の低下を招くこともあるので要注意です。適切な治療をおこなえば、症状がなくなるだけでなく合併症の予防や改善にもつながります。
2.夜間せん妄
 病気や老化のため心身がとても弱っている時には脳のはたらきも若干弱ってしまい、夜の暗がりや静けさの中では自分の周囲の状況がよくわからずに混乱し、興奮や徘徊といった困った行動に結びついてしまうことがあります。これを夜間せん妄といいます。周りが怒ったり諭したりしても本人は混乱するばかりですので、まず原因となった病気や障害の診断、治療をきちんと受けなければなりません。少量の精神安定剤や抗うつ剤が有効なことがあります。
3.REM睡眠行動障害  夢を見ている時(REM睡眠=レム睡眠と呼ばれます)には身体の動きは抑えられていて、夢の中で激しく身体を動かしてもそれが実際の動きに現れるとこはありません。ところがこの身体の動きを抑える脳の機能が老化等によって障害を受けると、夢を見ている時にその夢の中の行動がそのまま身体の動きに出てしまうようになります。これをREM睡眠行動障害と呼びます。夜間せん妄とは違って、途中で目を覚まさせることができ、その時に必ず「夢を見ていた」というのが特徴です。抗うつ剤などの薬物療法が有効です。
4.睡眠時ミオクローヌス症候群
 眠っている間、無意識のうちに足をぴくぴく動かすような動作が何度も繰り返し現れる病気です。若い人にも見られますが、やはり高齢者に頻度が高いといえます。動きのために眠っている途中で目が覚めて睡眠が浅くなってしまうので、本人は睡眠不足を自覚します。軽い安定剤などが有効です。


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