宮崎市の内科、外科、消化器科、リハビリテーション科  <<院長の手作りホームページです>>
〒880-0824 宮崎県宮崎市大島町前田310-1 Tel.0985-25-7722 Fax.0985-25-7754 http://ocean-clinic.com
HOMEリハ> 03.首・肩・腰の体操
オーシャンクリニック紹介
地図:下北通線と大島通線の交差点
ご挨拶(院長・看護主任・事務主任)
保険証と診察について患者様へのお願い
各種健康診断、人間ドックの案内
内視鏡、消化器科の病気・診療について院長執筆カラム
リハビリテーション
内科系の病気・診療について院長執筆カラム
外科系の病気・診療について院長執筆カラム
東洋医学(鍼灸・漢方)について院長執筆レクチャー
オーシャンクリニック
03.首・肩・腰の体操"
                文責:河村(リハビリテーション室長)


「首・肩・腰の体操」のパンフレットをダウンロード



首・肩・腰の体操

オーシャンクリニックのリハビリ室で実施しているオリジナル体操です。

本体操群は、関節の可動域の維持、筋肉の緊張と弛緩のバランス調整、深部筋の活性化、そして疼痛の予防・軽減>を目的とした、非常に実用的かつ科学的根拠に基づくプログラムです。

特に、高齢者や慢性的な痛みを抱える方にとって、安全で効果的なセルフリハビリテーションとして活用いただけます。

A.首の体操

手と頭をその位置で10秒間押し合います。

@ 前に押し合うとき(10回)

押す1スペース押す2

方法:おでこに手をあてて押し合います。

目的・意義

  • 首や肩の柔軟性向上(こりや痛みの軽減)
  • 姿勢の改善(背骨の柔軟性向上)
  • 首の痛み軽減(姿勢改善による)
  • 血行促進(疲労回復や筋肉痛予防)
  • リラックス効果(自律神経の調整)

首の前屈に関わる主な筋肉

  • 胸鎖乳突筋:前方・側面に位置し、前屈・側屈・回旋に関与
  • 頭長筋・頚長筋:首の深層で、安定と前屈に寄与
  • 斜角筋群:側面で、前屈・側屈を助ける
  • 前頭直筋・外側頭直筋:頭蓋骨と頸椎をつなぎ、前屈を担う
  • 舌骨上筋群・下筋群:舌骨を支えつつ、首の動きにも関与
  • 頸部深層屈筋群:首の安定化に重要

※長時間同じ姿勢を避け、ストレッチや筋力トレーニングで柔軟性・筋力を維持しましょう。


A 後ろに押し合うとき(10回)

スペース押す1押す2

方法:後頭部に手をあてて押し合います。

目的・意義

  • 首の筋肉強化(僧帽筋・頭板状筋など)
  • 姿勢の改善(正しい姿勢の保持)
  • 肩こりの軽減(血行不良の改善)
  • 首の痛みやこりの緩和
  • 全身のバランス感覚向上
  • 日常生活の質の向上
  • 運動パフォーマンスの向上
  • 健康寿命の延伸

首の後屈に関わる主な筋肉

  • 僧帽筋:肩甲骨の動きにも関与する大きな筋肉
  • 板状筋:頚板状筋・頭板状筋からなり、後屈を担う
  • 後頭下筋群:後屈・回旋・側屈を担当
  • 胸鎖乳突筋:体位により後屈にも関与
  • その他:斜角筋・肩甲挙筋なども間接的に関与

※姿勢異常(ストレートネックなど)は筋肉の緊張や痛みの原因になります。


B 横に押し合うとき(左・右)(10回づつ)

スペース押す1押す2

方法:側頭部に手をあてて押し合います。

目的・意義

  • 筋力強化(胸鎖乳突筋・僧帽筋・斜角筋など)
  • 可動域の拡大(筋肉や関節の柔軟性向上)
  • 姿勢の改善(正しい姿勢の維持)
  • 肩こり・首こりの緩和(血行促進)
  • 日常生活動作の改善(運転や後方確認動作の向上)

首の側屈に関わる主な筋肉

  • 胸鎖乳突筋:片側収縮で同側に側屈、反対側に回旋
  • 斜角筋:側屈・回旋・呼吸補助に関与
  • 僧帽筋:側屈・伸展・回旋に関与
  • 頭板状筋・頸板状筋:伸展・側屈・回旋に作用
  • 頭最長筋:伸展・側屈・回旋に作用
  • 頭半棘筋:伸展・回旋に作用
  • 頸部深層屈筋群:頸椎の安定化に重要

※首の動きは、これらの筋肉の複合的な連携で成り立っています。

B.肩の体操

C 肩をすくめる → 力を抜く(10回)

押す1スペース押す2

目的・意義

  • 僧帽筋上部の収縮と弛緩による血流改善
  • 緊張性肩こりの解消
  • 自律神経のバランス調整(リラクゼーション効果)

関与する筋肉

  • 僧帽筋:肩や首の運動に関与。硬くなると肩こりの原因に。
  • 肩甲挙筋:肩の挙上を補助し、こりや痛みの原因となることも。

※シュラッグ動作(肩をすくめて保持・脱力)を繰り返すことで、僧帽筋を刺激し、肩こりの改善に役立ちます。

D 肘を引いて胸を張る → 手を前に伸ばす(10回)

押す1スペース押す2

目的・意義

  • 菱形筋、僧帽筋中部、前鋸筋の活性化
  • 肩甲骨の可動性・安定性の向上
  • 四十肩・五十肩の予防、猫背の改善

肩甲骨の内転に関わる筋肉

  • 僧帽筋中部繊維:内転・上方回旋を担当
  • 菱形筋:肩甲骨を内側に引き寄せ、姿勢を正す

肩甲骨の外転に関わる筋肉

  • 前鋸筋:腕を前に突き出す動作などで活躍
  • 小胸筋、鎖骨下筋:肩甲骨を外転・下方回旋に導く

E 肩甲骨を前後に回す(前5回・後ろ5回)

押す1スペース押す2

目的・意義

  • 僧帽筋、肩甲挙筋、肩甲下筋などの動的ストレッチ
  • 肩関節の可動域維持と拘縮予防

関与する筋肉

  • 僧帽筋:肩甲骨の挙上・内転・外転などに関与
  • 肩甲挙筋:肩甲骨の挙上・下方回旋を補助
  • 菱形筋:内転・上方・下方回旋を担当
  • 前鋸筋・小胸筋:肩甲骨の外転・下方回旋を担う

F チューブを使った肩外旋運動(10回)

押す1スペース押す2

手順

  • 肘を直角に曲げ、脇をしめる
  • 掌を上にしてチューブを握る
  • 肘を体につけたまま、手を外側に開く

目的・意義

  • 回旋筋腱板(棘下筋・小円筋)の強化
  • 肩関節の外旋筋バランスの改善

関与する筋肉

  • 棘下筋・小円筋:肩関節の主な外旋筋
  • 三角筋後部線維:外旋の補助

その他の重要筋

  • 棘上筋:肩の外転と安定化に関与
  • 肩甲下筋:肩の内旋を担い、外旋筋と拮抗

※棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋は「ローテーターカフ」として肩の安定性を支えています。 これらをバランスよく鍛えることで、肩関節の機能改善やケガの予防につながります。

C.腰の体操

G 呼吸と体幹前屈(10回)

鼻から息を吸い、口からゆっくり吐きながら、頭を上げておへそをのぞき込みます。

スペース押す1押す2

目的・意義

  • 腹横筋・骨盤底筋の活性化(体幹深部筋)
  • 横隔膜の柔軟性向上
  • 体幹の安定性強化と腰痛予防

体幹を前屈させる主な筋肉

  • 腹直筋
  • 脊柱起立筋
  • 広背筋
  • 大殿筋
  • ハムストリングス
  • 腸腰筋
  • 腰方形筋
  • 大腿四頭筋

※これらの筋肉が連動してスムーズな前屈動作を可能にします。

H ヒップリフト(10回)

スペース押す1押す2

お尻を締めながら、床からゆっくり少し浮かせます。

目的・意義

  • 大殿筋・ハムストリングスの強化
  • 骨盤の安定性向上
  • 脊柱起立筋の軽度強化と腰部支持力の向上

関与する主な筋肉

  • 大殿筋
  • 中殿筋・小殿筋
  • ハムストリングス

ポイント

  • お尻に意識を集中し、上半身はリラックス
  • 膝の角度・フォームを意識し、反動を使わない
  • 呼吸を止めずに実施

※姿勢改善・基礎代謝向上・ヒップアップにも効果的です。

I 片膝抱えストレッチ(左右5セット 各20秒)

スペース押す1押す2

片膝を胸に引き寄せて20秒キープします。

目的・意義

  • 大殿筋・梨状筋・腰部筋群の柔軟性向上
  • 坐骨神経痛の予防
  • 腰椎椎間関節の緊張緩和

伸ばされる主な筋肉

  • ハムストリングス
  • 大殿筋
  • 腸腰筋
  • 股関節周囲筋群

※足を伸ばした状態で行うと腸腰筋のストレッチ効果が高まります。 ※膝を抱えたまま左右に揺らすと、さらに柔軟性向上が期待できます。

J 骨盤前傾・後傾運動

押す1スペース押す2

背中を丸めておへそをのぞき込む(骨盤後傾)→ 顔を上げて胸を張る(骨盤前傾)

目的・意義

  • 腸腰筋・多裂筋など骨盤周囲筋の可動性改善
  • 正しい骨盤の動き方を身につける
  • 姿勢矯正と慢性腰痛の軽減

骨盤を後傾させる主な筋肉

  • 腹直筋・腹斜筋・腹横筋
  • 多裂筋・回旋筋

骨盤を前傾させる主な筋肉

  • 脊柱起立筋群(最長筋・腸肋筋・棘筋)
  • 腸腰筋
  • 大腿直筋

※これらの筋肉は座位・立位・歩行時など日常動作の中で姿勢維持に関与します。


リハのTOPに戻る

宮崎市の内科、外科、消化器科、リハビリテーション科
〒880-0824 宮崎県宮崎市大島町前田310-1
tel 0985-25-7722 fax 0985-25-7754
http://ocean-clinic.com

クリニック紹介アクセスご挨拶患者様へのお願い健診、人間ドック
内視鏡| リハ診療百談〜内科診療百談〜外科東洋医学サイトマップ
Copyright ©2008 Ocean Clinic All Right Reserved.