ラジオ体操第2の効果
文責:河村(リハビリテーション室長)
ラジオ体操第2は、筋力強化と内臓機能の活性化に効果的な運動です。第1に比べてダイナミックな動きが多く、ジャンプや大きな動作が含まれており、全身の筋肉や関節をバランスよく動かすことで、血行促進や内臓の働きを高める効果が期待されます。また、筋力や柔軟性の向上、体幹強化、脳の活性化にもつながります。
各効果の詳細
- 筋力強化:大きな動作やジャンプを含む運動が多く、全身の筋肉をバランスよく鍛える。
- 内臓機能の活性化:血行が促進され、内臓の働きが活発に。内臓を支える筋肉も鍛えられ、臓器の位置が安定。
- 柔軟性向上:広い関節の可動域を使うことで、肩や腰を中心とした柔軟性が高まる。
- 体幹強化:体幹を安定させる筋肉が鍛えられ、姿勢改善や腰痛予防にも効果。
- 脳の活性化:音楽に合わせて正確な動作を行うことで、認知機能向上や認知症予防にも寄与。
- ストレス軽減:リズム運動によりセロトニン分泌が促進され、心の安定に繋がる。
- 基礎代謝UP・体力年齢の若返り:全身運動により代謝が向上し、脂肪燃焼が促進。
- 血行促進:血流が改善し、肩こりや腰痛の予防・改善に効果。
- 骨粗鬆症予防:跳躍・屈伸運動により骨密度を高め、骨粗鬆症予防に寄与。
- 集中力アップ:仕事の合間の実施で気分転換になり、集中力が向上。
ラジオ体操第2:13の運動と目的
- 腕を振って背伸びの運動
→ 全身の伸展、姿勢のリセット。
- 腕を大きく回す運動
→ 肩関節・肩甲骨の可動性を高める。
- 胸を反らす運動
→ 胸筋・背筋を刺激し、呼吸機能向上。
- 体を横に曲げる運動(素早く2回ずつ)
→ 体幹の柔軟性と瞬発力を強化。
- 体をねじる運動(腕を水平にして左右に2回ずつ)
→ 腰回り・脊椎の回旋、腹斜筋の刺激。
- 腕を上下に伸ばして斜め下に曲げる運動
→ 背部と脇腹の柔軟性向上。
- 体を前後に曲げる運動
→ 背筋・腹筋のストレッチと強化。
- 胸を大きく反らす運動(前傾→反らす→戻す)
→ 胸郭の柔軟性・呼吸力向上。
- 体を回す運動(腰を軸に大きく円を描く)
→ 腰・骨盤の安定性と柔軟性を促進。
- 両脚で跳ぶ運動(その場ジャンプ)
→ 下肢筋・心肺機能を高める。
- 腕と脚の運動(開閉ジャンプ)
→ 全身の連動性、反射神経の訓練。
- 腕を斜めに振って脚を曲げ伸ばす運動(スクワット)
→ 太もも・臀部など下肢筋の強化。
- 深呼吸
→ リラックス効果、呼吸のリズムの回復。
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