04_4.胆のうがん |
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胆のうがん(Gallbladder cancer)は、早期では症状が乏しく、
胆石や胆嚢炎の精査中に偶然見つかることが多い疾患です。
進行が速いため、診断には画像検査での早期発見が重要です。
私は経過観察して大失敗したことあり。
怪しければ胆のう摘除でよいと思います。
ここでもスクリーニングはまずは腹部エコーです。
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■ 胆のうがんの特徴
- 胆石や慢性胆嚢炎の合併例に多い
- 粘膜から発生し、進行すると肝臓や胆管へ浸潤しやすい
- 症状は進行期まで現れにくい(腹痛、黄疸、体重減少など)
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■ 診断の流れ
- スクリーニング・発見契機
- 健診や腹部エコーで胆嚢ポリープ、壁肥厚、腫瘤を指摘される
- 胆石や慢性胆嚢炎で定期エコー中に発見
- 無症状でも ポリープ ≧10mm や急速増大は要精査
- 画像診断
- 腹部超音波(US)
- 第一選択
- 所見例:
- 内腔に突出する腫瘤
- 胆嚢壁の限局性または全周性肥厚
- 胆嚢の変形
- Dopplerで血流増加の有無も評価
- 造影CT
- 腫瘤の造影パターンや肝浸潤、リンパ節転移、遠隔転移を評価
- MRI / MRCP
- 胆道・胆嚢の形態と周囲への浸潤範囲を描出
- 粘膜内病変や胆管との関係を明瞭に評価可能
- 超音波内視鏡(EUS)
- 高解像度で胆嚢壁の層構造や深達度評価が可能出
- EUS-FNA(穿刺細胞診)で組織診断も可能(ただし播種リスクに注意)
- 病理診断
- 確定診断は組織検査によるが、播種リスクを考え、
外科切除後に病理診断が行われる場合が多い
- 内視鏡的胆管ブラシ細胞診や生検は胆管進展が疑われる場合に実施
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■ 腫瘍マーカー(補助的)
※感度は低く、早期診断には不向きだが、
進行例や再発モニタリングに有用
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■ 早期発見のポイント
- 胆嚢ポリープは 10mm以上 または短期間での増大は悪性疑い
- 胆嚢壁の限局的肥厚や不整は要注意
- 慢性胆嚢炎・胆石症例は半年〜1年ごとの腹部エコーで経過観察
- 高リスク群(胆嚢腺筋症、膵・胆管合流異常など)は定期画像フォロー
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■ 診断アルゴリズム
- 腹部エコーで異常(ポリープ、壁肥厚、腫瘤)
- 6造影CT/MRIで質的診断と進展度評価
- EUSで詳細評価
- 切除可能なら外科手術 → 病理確定
- 切除不能例は生検+化学療法検討
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