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20_1.気管支喘息
気管支喘息(bronchial asthma)は、気道(気管支)が慢性的に炎症を起こし、刺激に対して過敏に反応して狭くなる病気です。発作性の咳、喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー音)、呼吸困難などを繰り返します。
  1. 病態
    • 気道が慢性炎症を起こしているため、アレルゲンや感染、気候変化などの刺激で容易に気道が収縮します。
    • 発作時には気道平滑筋の収縮、粘膜のむくみ、粘液分泌増加が生じ、空気の通り道が狭くなります。
    • 慢性化すると気道リモデリング(気道壁の構造変化)が起こり、可逆性が低くなることがあります。
  2. 主な症状
    • 発作性の咳(特に夜間・早朝)
    • 喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒュー)
    • 息苦しさ、胸の圧迫感
    • 季節や環境の変化、運動、風邪などで悪化
  3. 誘因・悪化因子
    • アレルゲン(ダニ、ハウスダスト、花粉、ペットの毛など)
    • 呼吸器感染(風邪、インフルエンザなど)
    • 気温差や寒冷刺激
    • タバコの煙、大気汚染
    • 運動
    • ストレス
  4. 診断
    • 問診(症状のパターン)
    • 呼吸機能検査(スパイロメトリー)で可逆性を確認
    • 呼気中一酸化窒素(FeNO)測定で気道炎症の程度を評価
    • アレルギー検査(血液・皮膚テスト)
  5. 治療の基本
  6. 喘息は完全に治すことは難しいが、コントロール可能な病気です。
    治療の目的は「発作を防ぐ」「生活の質(QOL)を保つ」ことです。
    • 長期管理薬(発作予防)
      • 吸入ステロイド薬(ICS):炎症を抑える主力薬
      • 長時間作用性β2刺激薬(LABA):ICSと併用
      • ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)
      • 抗IgE抗体・抗IL-5抗体などの生物学的製剤(重症例)
    • 発作時の治療
      • 短時間作用性β2刺激薬(SABA)吸入
      • 必要に応じて経口ステロイド短期投与
  7. 日常生活での予防ポイント
    1. アレルゲンや刺激物の回避(掃除・換気・防ダニ寝具)
    2. 感染症予防(手洗い、マスク、ワクチン)
    3. 気温差への注意(外出時のマフラー、室温管理)
    4. 運動は医師と相談して適度に
    5. 薬は症状がなくても医師の指示どおり継続

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