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03_5. 拡大内視鏡で胃カメラします |
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胃カメラ(上部消化管内視鏡)における拡大内視鏡(拡大観察機能付き内視鏡)の意義は、主に微細な病変の観察と診断精度の向上にあります。以下に、拡大内視鏡の意義を項目別に整理します。
■ 1. 拡大内視鏡とは
拡大内視鏡は、通常観察に加え、最大80〜150倍程度まで視野を拡大できる内視鏡です。表層の粘膜構造や血管走行などを詳細に観察でき、通常観察では見えにくい病変の評価が可能になります。
当院導入機種は オリンパス社製 GIF−XZ1200 です。
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早期胃がんの拡大内視鏡です。約1分間の無声動画。
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■ 2. 拡大内視鏡の意義とメリット
- 早期胃癌の診断精度向上
- 表層微細構造(pit pattern)や微細血管構造(vascular pattern)を詳細に評価できる
- がんと非がん(良性病変)との境界の明瞭化
- 生検の部位選択が適切に行える(target biopsy)
- 特に分化型早期胃癌の広がり評価に有用
- ヘリコバクター・ピロリ感染の診断
- 拡大観察ではピロリ感染による**粘膜変化(モザイク様血管、腸上皮化生など)**が観察しやすい
- ピロリ除菌前後の変化の観察にも適している
- 特殊光観察(NBI、BLI)との併用で診断能向上
Narrow Band Imaging(NBI)やBlue Laser Imaging(BLI)などの特殊光と併用することで、
- 粘膜模様・血管構造がより強調され、
- より高精度な病変の可視化が可能になる
- 機能性ディスペプシア(FD)や胃炎評価への応用
粘膜の菲薄化やびまん性炎症の評価に使われることもある
■ 3. 実際の活用場面
- 胃癌スクリーニングにおいて早期癌の拾い上げ、微細な腫瘍の視認
- 癌の広がり評価として粘膜パターンから切除範囲の評価
- Biopsyの適切な位置決めとして境界部や代表的所見部への的確なターゲットバイオプシー
- 除菌後粘膜の変化評価として胃底腺化生や腸上皮化生の観察によるリスク層別化
■ 4. 限界と課題
- 操作技術を要する(経験が必要)
- 拡大観察には病変部に接近して焦点を合わせる時間がかかる
- 空気や水分、残渣の影響を受けやすい
- 高価な内視鏡装置が必要
■ 5. 結論
拡大内視鏡は、胃癌の早期発見・診断精度向上・治療方針の決定に極めて重要な役割を果たします。特に病変境界評価や疑わしい病変の精査には欠かせないツールです。
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