07.五十肩(肩関節周囲炎) |
■ どんな病気
肩関節の痛みと動きの制限が生じる疾患で、特に50歳前後に多いためこの名称があります。正式には肩関節周囲炎と呼ばれます。
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■ 原因
- はっきりした原因がないことが多い
- 関節包や腱などの炎症・癒着が関与
- 老化・血流障害・過度な使用などが誘因
■ 症状の経過
| 時期 |
主な症状 |
| 急性期(炎症期) |
夜間痛、安静時でも痛む、動かすと激痛 |
| 慢性期(拘縮期) |
痛みは減るが肩の動きが制限される |
| 回復期 |
徐々に動きが戻り、痛みも軽減 |
■ 診断
- 問診・視診・可動域テスト
- X線やMRIで腱板断裂などを除外
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■ 治療
保存的治療
- 消炎鎮痛薬(内服・外用)
- ステロイド注射
- 温熱・超音波などの物理療法
- ストレッチ・可動域訓練
手術療法(まれ)
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■ 予後と経過
- 自然に治ることもあるが、半年〜2年かかる場合あり
- 適切なリハビリで早期改善が期待できる
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■ 予防と対策
- 肩を冷やさない
- 軽い体操を習慣にする(肩回しなど)
- 重い荷物を避ける
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■ リハビリテーション
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リハビリテーションの種類と目的 |
- 炎症期(急性期)
- 炎症を抑えるため、患部を安静に保ち、痛みを誘発する動作を避けます。
- 必要に応じて、冷却療法、温熱療法、薬物療法などを併用します。
- 痛みのない範囲で、軽いストレッチや体操を行います。
- 拘縮期
- 炎症が軽減してきたら、肩関節の可動域を広げるためのリハビリを開始します。
- コッドマン体操やアイロン体操といった運動療法、ストレッチ、徒手療法などを行います。
- 温熱療法や物理療法も、筋肉の柔軟性を高めるために有効です。
- 回復期
- 可動域の改善がみられたら、筋力トレーニングを行い、日常生活動作の改善を図ります。
- 肩関節周囲の筋力を強化することで、関節の安定性を高め、再発予防につながります。
- 洗濯物を干す、棚の上の物を取るなど、日常動作の訓練も重要です。
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リハビリのポイント
- 無理をしない:痛みがある場合は無理に動かさず、適宜休憩を入れながら行います。
- 継続が重要:リハビリは、毎日継続することで効果を発揮します。
- 専門家との連携:症状や進行度に応じて、自己判断せずに医療専門職と相談しながら進めましょう。
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具体的なリハビリ方法
- コッドマン体操:前かがみの姿勢で腕をぶら下げ、振り子のように動かして肩関節の可動域を広げます。
- アイロン体操:軽いおもり(例:水入りペットボトル)を持ち、肩の力を抜いて腕を振ります。
- ストレッチ:肩関節や肩甲骨周囲の筋肉を伸ばし、柔軟性を高めます。
- 筋力トレーニング:ゴムバンドやダンベルを使い、肩周囲の筋肉を強化します。
- 日常生活動作訓練:洗濯物を干す、棚の物を取るなど、実際の生活に即した動作を繰り返し練習します。
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その他の補助療法
- 温熱療法:温タオルやホットパックで肩を温め、血流を促進し筋肉の緊張を緩和します。
- 物理療法:超音波や電気刺激(低周波治療器など)を用いて、痛みの軽減や筋機能の回復を図ります。。
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