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53.かぜ
風邪に対して使われる漢方薬はいくつかあり、症状や体質によって選択が異なります。以下に代表的なものを整理します。
  1. 初期の寒気・悪寒が強い場合
    • 葛根湯(かっこんとう)
      • 首筋のこり、悪寒、頭痛、発熱の初期に用いられます。
      • 汗がまだ出ていない段階で有効。
    • 麻黄湯(まおうとう)
      • 強い悪寒・発熱・関節痛がある場合。
      • 汗が出ておらず、体力のある人向け。
  2. 熱感・のどの痛みが主体の場合
    • 銀翹散(ぎんぎょうさん)
      • のどの痛みや発熱、咽頭炎に。
      • 中国系処方で、最近は感染症初期に使われることも多い。
    • 桔梗湯(ききょうとう)
      • のどの痛みや声枯れに。
  3. 鼻水・鼻づまりが中心の場合
    • 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
      • 透明な鼻水、くしゃみ、アレルギー性鼻炎にも。
    • 葛根湯加川キュウ辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
      • 鼻づまりが強く、副鼻腔炎気味のとき。
  4. 長引く咳・痰が残る場合
    • 麦門冬湯(ばくもんどうとう)
      • 空咳、乾いた咳が長引くとき。
    • 五虎湯(ごことう)
      • 咳が強く、痰もあるとき。喘息傾向の人にも。
  5. 体力低下・回復期
    • 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
      • 風邪が長引いて疲れやすい人に。
      • だるさ・食欲低下の改善に使われます。
    • 人参養栄湯(にんじんようえいとう)
      • 高齢者や虚弱体質で風邪の後に体力が落ちたとき。
注意点
  • 葛根湯や麻黄湯は血圧が高い方や高齢者には慎重に使う必要があります(麻黄成分により血圧・脈拍が上がることがあるため)。
  • 症状の出始めに早めに服用すると効果的。
  • インフルエンザや細菌感染などが疑われる場合は、抗ウイルス薬・抗菌薬など西洋医学的治療が必要になることもあります。

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